女優・飯豊まりえが、映画『MARS』撮影現場の涙にかける思い - 「モデルの芝居」ではない、役を生きる演技に
3 そのときどきの人物に、命をかける
鮮度を持ってお芝居をやりたい
――今回映画を拝見して、これからも女優として活躍されそうだなと思ったのですが、演技の勉強や参考にしたものはありますか?
あまり特別なことはしていません。藤ヶ谷さんや窪田さんとお芝居をしていると、セリフをしゃべっている感覚じゃなくなってくるというか。合わせようと思ってやっていました。
――モデル時代に培ったものが役に立ったりすることは。
どうなんでしょう。でも、「モデルが芝居をやってる」と言われないように、早く頑張らなきゃ、とは思っていました。
――「プレッシャーをはねかえしたい」といった思いがあったのでしょうか?
そうですね。私は群を抜いて武器になるものがないので、鮮度をもってお芝居をやりたいなと思っています。いろんな役をその人物として生きているかのように演じられる、戸田恵梨香さんのような女優さんになりたいと思うから、ここでがんばらなきゃ、とは常に思っています。
涙のシーンも、きれいに涙を流そうとするのではなく、その役として生きて、作品の一部になれたらいい。もちろん最終的には、評価