――アイドルには前からなりたと思っていたんですか?
小山 私はそうでした。小さい頃から歌とダンスが好きで、テレビでアイドルさんを観てマネしていたので。特に、ももいろクローバーZさんが好きでした。曲が特徴的で、しおりん(玉井詩織)ちゃんがかわいくて。元気っ子でツインテールもいいなーと。AKB48さんも、駄菓子屋さんで売っているブロマイドを友だちと集めてました。
浅野 ディズニーチャンネルをずっと観ていて、小学校低学年の頃から『シークレット・アイドル ハンナ・モンタナ』というドラマが好きでした。マイリー・サイナスさんがやっていて、友だちに内緒でカツラをかぶってアイドルをやる話だったんですね。それにすごく憧れて、木の筒でマイクを作ってソファーの上で跳ねながら歌ってました(笑)。
清水 私はざっくり芸能界で仕事がしたくて事務所に入ったんですけど、日本武道館にアイドリング!!!さんの卒業公演を観に行かせていただいて、「アイドルってすごいんだ!」と思いました。楽しそうだし、ファンの方との一体感もあって、「私もあのステージに立ちたい!」という気持ちになりました。
――マジパンは「全員かわいすぎ」と言われてますが、メンバーが決まったとき、自分たちでもそう思いました?
浅野 もともとひまわりとリーナはレッスンで会っていたんですけど、並んでみると、やっぱりすごくかわいいんですよ。私はどうしようかと思いました。“ルックス偏差値70以上”というキャッチコピーが来たとき、「うっ!」と。私は偏差値45くらいで、赤点ギリギリだから(笑)。
小山 そんなこと言って、たぶん自分が一番かわいいと思ってます(笑)。
浅野 何言ってるの!? リーナはレッスンのとき、「置き物みたいな子がいる」って思ってました(笑)。
小山 無言だったので。ただ座ってるだけ。
清水 人形臭が漂ってた(笑)。
浅野 すごくかわいくて、バービー人形みたいで。
清水 私は野生児でした。ノーメイクでTシャツに半ズボン。
浅野 絶対にお菓子を持ってくる(笑)。
清水 今は結構変わりました。メイクとかも。
浅野 お菓子片手に……は変わらないけど(笑)。
――1stシングル「パレードは続く」が発売されましたが、マジパンは普通のアイドルと違って、ミニアルバムを2枚出してからシングルというパターンで。
小山 ストーリー性を繋げてきて、次もアルバムかと思ったら、急にシングルと言われてビックリしました。今回の曲はストーリー性というより、一般の人が聴いても共感できる感じで、「いつもと違っていいな」と思う面もありました。
清水 「いつシングルを出すんだろう?」と期待していたので、「来たーっ!」となりましたね。私の持ってるCDは全部シングルで、アルバムは買わないので。
小山 中学生や高校生の女の子だとあまりお金がなくて、アルバムは高いから、シングルはいいんじゃないかと思います。
浅野 今までの曲はマジパンの魔法の世界観を理解したうえで曲を聴くと「こういうことか」とすぐわかったんですけど、「パレードは続く」は一般の方向けの曲でもあるので、ちゃんと聴き込んで意味とか文字と音の絡め方を考えないと、伝えたいことが伝わらないと思いました。そこは今までと違いましたね。