バラエティに富んだ昼公演とは打って変わって、夜公演「HARDBOILED NIGHT 第5夜『Promised Land 約束の地』」はMCも挟まないストイックな内容。ライブパフォーマンスと並行してスクリーンに上映されるストーリーは、凄惨な銃撃戦など命を賭したやりとりが続き、文字通りのハードボイルドな展開で観客を釘付けにした。酒場の女主人(小西彩乃)、寡黙な用心棒(中江友梨)、“天使”を追うマフィア(山邊未夢)、ロマンティックな私立探偵(新井ひとみ)、酒場の歌姫ナローズエンジェル(庄司芽生)の5人による物語は、切ない後味を残して収束を迎えた。
「HARDBOILED NIGHT」では毎回物語と連動した新曲が披露されてきたが、今回新たに追加されたのは、物語のラストをさわやかに締めくくる「A New Departure」。この楽曲も過去の「HARDBOILED NIGHT」シリーズ同様、アナログ盤限定シングルとしてプレスされ、11月14日にリリースされる。
ライブ本編の間は最後までクールな表情をキープしていた5人だったが、本編終了後のMCでは壮絶なシーンの意外な舞台裏などを明かしつつ、和気あいあいとした雰囲気に。5人はさらに「Liar」「孤独の果て~月が泣いている~」「A New Departure」の3曲を歌い、リーダー庄司は最後に「この赤坂BLITZを通していろんなことを学んで、私たちも次に目指していきたいところもはっきりしてきましたし、これからはそこに向かって少しずつでも、自分たちのペースで近付いていけたらなと思います」と、5カ月間におよんだステージを締めくくった。